メインフレームからの移行

メインフレームからの移行

投稿日: 2020年12月10 0 Comments

地下室の奥で静かに動いているメインフレームはありませんか。これは、ビジネスにとって極めて重要なデータを淡々と処理していることでしょう。しかしあなたは心のどこかで、永遠にこのままで良いわけはないと思っています。そのうち何かが起こるだろうと。

また、会社がこのメインフレームのせいで制約を受けていることも知っています。いつ止まったり限界が来たりするかわからないので、これはギャンブルだと考えています。しかしそんな問題が発生するのは、自分が担当を外れてからにしてほしいと本気で思っているのではないでしょうか。

では、そもそもなんでこんなものが地下室にあるのでしょうか。その答えは「やるべきことをちゃんとやっているから」です。でも、そんなことを言ったら駅馬車なんかもそうでした。そして今回も、長年地道に頑張ってきたものを引退させるべき時期が来ているのです。ではどうやったらいいのでしょうか。

表面上、このレシピはシンプルに思えます。プラン/テスト/検証/移行すればよさそうです。しかしその奥には怖れがあります。この昔からの信頼できるメインフレームがやってきた重要な作業が止まってしまうのではないか、という怖れです。自分が何か見落としているのではないかという怖れです。

しかし正面から取り組めば、怖れを克服できます。ここでは、怖れを克服し、ビジネスを守り、組織をモダナイズし、データを解放する方法についてご紹介していきます。

あえて何かをしなければならない理由

上述の通り、今使っているメインフレームはそのうち動かなくなったり、会社の求めるニーズに対応できなくなります。そのような悲劇的なエンディングのせいだけでなく、今のうちに行動に移った方が良い理由がいくつかあります。

一つめは、担当者の年齢です。メインフレームがわかる人材は限られています。このスキルを持った人はすでにかなり少なくて、日々さらに減っています。キャリアの進展、主要技術のシフト、退職などすべてが関係していますが、砂の城が波に洗われて崩れていくかのようです。

次に、技術エコシステムの残りの部分は多くの場合、メインフレームに合わせて妥協する形で出来上がってしまっているということがあります。このようにずっとメインフレームに依存していることが、ビジネスのモダナイズの障害となっています。21世紀の技術を最大限活用するためには、メインフレームからの脱却が不可避です。クラウド、360ビュー、データハブは不可能ではないにせよ、困難でお金がかかります。

最後に、メインフレームは当時は驚異的な機能を誇っていましたが、処理とストレージに制約があったということです。こういった制約に対処するため、データは「クリエイティブな」やり方で扱われ、柔軟性を犠牲にしてストレージが最大化されました。情報はシステム内で圧縮され分断されたのです。データにアクセスするには、メインフレームがサポートしている時代遅れのやり方を使うしかありません。これは壁の穴から工事現場を覗くようなもので、視認性もアクセスも制限されています。データ像はメインフレームの覗き穴からのものに限られ、全体像を見ることはできません。

壁を壊しデータを解放するには

上述のようにこのレシピはシンプルで、プラン/テスト/検証/移行すればよさそうです。しかしケーキを焼くときと同様、レシピがシンプルだからといって いつも上手くできるということにはなりません

しかしながら、ここで良いお知らせがあります。技術がモダナイズされるにつれ、変換はどんどん容易になりリスクも減っているのです。

こういった新しい段階にまだ移行していないのであれば(この文章を読んでいるということはまだしていないのでしょうが)、テクノロジーをリープフロッグ(段階とばし)して、メインフレーム以降のすでに古くなりつつある技術をスキップできる可能性もあります。移行支援ツールはかなり成熟しており、圧縮されたメインフレームデータに対処するために従来必要だった労働集約的なデータマッピングがほとんどなくなっています。移行の専門家には、データを迅速かつ効果的に解放するためのスキルがあり、これに熟練しています。また現代のマルチモデルデータベース(MarkLogic)は、業務で使用するデータを解放できます。

MarkLogicを使って解決した方が良い理由

この問いに対する答えはシンプルです。MarkLogicには、こういった問題からみなさんを救出するための適切なツールと適切な人材が備わっているからです。

私たちのコンサルティングチームは、日々データ統合プロジェクトに携わっていますが、メインフレームから脱却したいお客様が特に増えてきています。私たちはこれまでに数多くのメインフレーム移行を達成しており、作業を加速するためのツールを構築してあります。私たちのコンサルティングチームと一緒に作業すれば、現場のやり方・ツールを体験できます。このツールを使うと、VSAMファイルの抽出、コピーブックタイプの変換、ソースシステムとMarkLogic間のデータの移動などを最小限の設定だけで実現できます。

地下室のあの信頼できる旧友の引退も、不可能ではないのです。行動に移るべき時が来ています。ツールや人材は準備されているのです。さあ、データを解放するためのプロジェクトに着手してみませんか。

さらに詳しく

マイク・アーマゴスト

マイク・アーマゴストは、MarkLogicのコンサルティング担当シニアディレクターであり、お客さまにご満足いただける結果を常にもたらすプロフェッショナルサービスチームを率いています。組織がデータとコンテンツの課題を見つけて克服するのに役立つエンタープライズソリューションを30年以上提供してきた経験があります。MarkLogicには2014年に入社。それ以前は、オラクルのNational Security Groupでテクニカルディレクターを務め、安全なデータ環境で複雑なデータベースおよびアプリケーションシステムを実装するチームを率いていました。ケネディウェスタン大学で学士号を取得しています。

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