バイテンポラル

説明

「何をいつから知っていたのか?」。MarkLogicのバイテンポラル機能は、ある時点における「実際の状態」と「記録上の状態」を一緒に考慮することで、この重要な質問に答えます。

「バイテンポラル」(2つの時間軸)データベースは、「テンポラル」(1つの時間軸)データベースよりもはるかに強力です。バイテンポラルデータベースでは、システム時間軸(記録上の状態)と実際の時間軸(実際の状態)を考慮してクエリを実行できます。データの一貫性を確保しながら、過去のある時点の観点からのデータ探索や、履歴データのシステム全体での管理など、複雑なバイテンポラル分析を簡単に実行できます。

テンポラル - システム時間をトラッキングし、「記録上の状態」のデータを扱います。

  • ジョン・トーマスは8月20日にどこに住んでいたか?
  • 青いバンは10月12日にどこにあったか?

バイテンポラル - システム時間実際の時間の両方に関するデータを扱います。「実際の状態」と「記録上の状態」を一緒に考慮することで、その時点での情報を把握できます。

  • 9月1日時点に我々が把握していた情報に基づくと、ジョン・トーマスは8月20日にどこに住んでいたことになるのか?
  • 我々は10月23日の時点の認識では、青いバンは10月12日にどこにあったと考えていたか?

バイテンポラルの規制監督

重要である理由

ある時点におけるビジネスの実態を正確に把握することは、これまでは不可能あるいは非常に困難でした。バイテンポラルによって、あらゆる時点におけるデータを常に完全かつ正確に把握できるようになるので、規制順守が必要な業界ではとりわけ役に立ちます。

  • 規制要件 - 政府や業界による規制を順守しなかった場合のダメージは、年々大きくなっています。特に金融サービスや保険業界では重要です。
  • 監査 - すべての履歴データを保存しておく必要があります。変更があった場合は、これも記録しておく必要があります。これを準備しておかないと監査の際に、データの損失や、不整合、またアーカイブデータのための面倒なETLプロセスを心配しなくてはなりません。
  • 捜査と情報活動(インテリジェンス)- メールの紛失や情報の消失はもう起こりません。バイテンポラルデータベースは決してデータを消去しません。このため、ある時点での認識に基づいて、データがどのように更新されたかを正確に把握できます。
  • ビジネス分析 - 以前は不可能だった複雑なクエリで、ビジネスを理解できます。仮に過去において別の決定や変更を行っていた場合、それによってどのような結果になった可能性があるのかというような質問に答えることができます。
  • コスト削減 - データの形状が変わったとしても、小規模の装置でデータを管理できます。履歴データのためにデータベースを追加する必要はありません。

バイテンポラルにより、現在のデータ、未来のデータ、そして過去のデータからの答えを改善できます。バイテンポラルデータだけが、次のような質問に回答できます。

  • 先週の金曜日の時点では、私はこの顧客の先週月曜日の信用格付けをどう理解していたか?
  • 発表の時点において、我々は当社の第1四半期の利益をどう考えていたのか?
  • 取引き戦略の開始時点において、取引が多い日はどのようなものだと考えていたのか?

バイテンポラル-javascript-クエリ-例

バイテンポラルの機能

上は、Query Consoleに表示されたJavaScriptによるバイテンポラルクエリの例です。バイテンポラルでは、バイテンポラルドキュメントを読み込んで利用します。バイテンポラルドキュメントは、実際の時間軸とシステム時間軸に関する要素にレンジインデックスが付いたドキュメントです。ドキュメントは、セキュリティ権限で保護された任意の数のコレクションに属することができます。データベースに挿入された最初のドキュメントは、決して変更されずにずっと保持されます。このため情報の出自を確認できるうえ、完全なガバナンスを保持しながらデータをイミュータブル(後から変更不可)にできます。

  • 挿入、更新(削除不可) - 実際の時間を参照するテンポラルな(時間に関連する)XMLまたはJSONドキュメントを、テンポラルAPIまたはMLCPを使って取り込みます。変更の際には元のデータは破棄せず、変更されたドキュメントが新しいバージョンとして追加されます。
  • 複雑なテンポラルクエリ - search APIを使用して、実際の時間軸とテンポラル(システム)時間軸に関してクエリを実行します。MarkLogicでは、時間の比較に関して、AllenおよびSQL演算子もサポートしています。
  • 変化するスキーマへの適応 - 将来、データ形式が変更されることを心配する必要はありません。リレーショナルデータベースとは異なり、MarkLogicはスキーマに依存しないので、スキーマが変更された場合でも簡単に取り込めます。
  • バイテンポラルと階層型ストレージの組み合わせ - 時間とスペースの観点からデータを効率的に管理します。階層型ストレージを使用することで、古いデータを廉価なストレージ階層に簡単に移行できます。その際、インデックスは保持され、またデータへのクエリも実行できます。