OECD Publishing

経済協力開発機構(OECD)では、世界各国の政府と連携して人類の経済的および社会的福祉を向上する政策を推進し、各国の政府が経験を共有し、一般的な問題に対する解決策を模索するために連携できるフォーラムを提供しています。OECDでは、貿易、投資の生産性と世界的な流れの評価、将来的な動向を予測するためのデータの比較、分析、幅広い政策領域に関する国際基準の設定を行います。OECDの活動の成果の1つとして、世界中の利用者がOECDの調査結果とデータセットを活用できるようにすることを目的とした、きわめて意義深い出版プログラムがあります。

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課題

OECDのミッションを果たし、すべての利用者のニーズを満たすために、OECDの出版部門では、わかりやすく、一貫した利用しやすい方法で、OECDの知識を普及することを目指しています。この目的を達成するために、OECD Publishingでは、さまざまな利用者(研究者、学生、政策立案者、政策形成者、メディアおよび一般の人々)がOECDのコンテンツやデータをより簡単にアクセス、検出、理解できるようにする、より強力でアジャイルな情報配信システムを必要としていました。

OECDではSQLデータベース上に最初のコンテンツ管理ハブを構築したものの、利用者の需要の増加に伴いデータ量と複雑さも増したため、次のような対応が必要になりました。

複雑なデータの統合と管理

OECDのリレーショナルモデルではさまざまなデータ形式を処理し、新しいタイプのコンテンツを容易に統合してきめ細かいニーズ(それぞれの章、表、グラフの個別の公開...)やデータ量に対応することができませんでした。また、一部のコンテンツは最大30言語のバージョンで管理する必要がありました。

組織内のユーザー体験の向上

既存のシステムでは検索機能が統合されていなかったため、組織内の出版バリューチェーンの各担当者(編集者、書誌専門家、制作マネージャー)は、自分が管理しているデータの価値を十分に活用することができませんでした。

製品やチャネルの拡張

OECD Publishingでは、それぞれの利用者自身のデジタル環境でコンテンツを利用できるようにし、読者がOECDのWebサイトにアクセスしなくてもOECDのナレッジを利用できるようにする必要があると考えています。いったんコンテンツを作成し、それから複数の形式であらゆる場所に配布するためには(ハブアンドスポークモデル)、アジャイルで柔軟なインフラストラクチャが必要でした。

iLibraryパートナーシッププログラムのサポート

OECDの主要な配布チャネルは、OECD iLibraryです。この最先端の出版プラットフォームは独自のもので、書籍、研究成果報告書、雑誌、指標、統計的な定期刊行物、リアルタイムデータセットへのシームレスなインターフェイスを提供します。2014年、OECDでは、iLibraryパートナーシッププログラムに参加するよう他の政府間機関を招待しました。そうした機関でもOECDの電子出版インフラストラクチャを活用できるようにするためです。それを機に、独立国家共同体、北欧理事会、国連の3つのIGOが参加しています。その結果、OECDの出版部門では、サードパーティのコンテンツ(出版物やデータセット)を中央のデータハブに迅速かつ効率的に読み込み、OECD iLibraryを含むさまざまな配布チャネルにコンテンツを配布することが必要になっています。


ソリューション

この課題に対処しながら目的を達成するため、OECD出版では、MarkLogic®エンタープライズNoSQLデータベースプラットフォームに中央データハブ(OECD.KAPPA)を移行することを決定しました。シームレスなマルチ言語サポートを提供するMarkLogicの柔軟なデータモデルでは、データを「そのまま」安全に読み込むことができます。また、強力なビルトイン検索機能は、安全な読み取りに欠かせませんでした。MarkLogicにより、OECDの中央データハブでは、22,000件の書籍、1,100件の定期刊行物および連続出版物、83,000件の章、4700件の多言語の抄録、80の統計データベース、2,400件のデータセットと指標ならびにその関連するメタデータを迅速に統合し、格納することができました。データセット、指標、抄録はすでに、この新しい中央データハブから外部チャネルに配信されています。このハブを使用して、OECDでは最終的に、OECD iLibrary、OECDのWebサイトであるOECD.org、Googleブックス、RePEcなどの専門サイトを含むさまざまなチャネルを介してコンテンツを利用できるようにする予定です。

今日、MarkLogicは、一度コンテンツを読み込んでから、OECD独自のチャネルかサードパーティチャネルかを問わず、多くのチャネルを経由してコンテンツを配布するというOECD Publishingの目的の実現に欠かせない推進要因であると言えます。MarkLogicのおかげで、OECDは新たなデジタルコンテンツやサービスを、これまでよりも迅速かつコスト効率の高い方法で利用者に提供できるようになりました。

Toby Green氏、OECD出版部門責任者

利点

OECD Publishingは、MarkLogicの機能と柔軟性が期待に沿うものであり、新しい機能を迅速に追加して直ちにユーザーが利用可能な状態にできることにすぐに気付きました。そして現在、OECD Publishingは次のようなメリットを得ています。

価値創出時間の短縮と生産性の向上

MarkLogicデータベースを使用したOECDの最初のプロジェクトは、30以上の言語の4,700の書籍の抄録を統合することでした。OECDでは、6か月未満でこのタスクを達成でき、これまでかかっていた時間も短縮されました。また、これにより、継続的な革新と、毎年システムに追加される500件の新しい出版物を含む、将来のコンテンツの迅速なデータ読み取りのための基盤が築かれました。

強力なユーザー体験

MarkLogicデータベースのビルトイン検索機能を使用すると、検索でデータ、メタデータ、およびテキストを走査できるため、OECDデータの検出とアクセスが容易になります。また、4,700件の抄録などの情報をより迅速かつ容易に読み込むこの機能を使用すると、組織内のOECD.Kappaユーザーは、データ入力担当ではなく、コンテンツ管理者として専門的な作業に集中できます。

新製品

MarkLogicデータベースを使用してOECD.Kappaを構築したことで、OECDはすべてのコンテンツを標準化された方法で保存できるようになり、アクセス、発行、再利用も簡単かつ迅速にできるようになりました。現在では、多数のさまざまな利用者にタイムリーに情報を分散できるようになり、適時に適切なコンテンツを適切な利用者に確実に配信しています。すでに、次の3つの新しいアプリケーションが実稼働環境で利用されています。

  • 多言語の抄録:単一のXMLソースコンテンツから複数のチャネル数を経由して、HTML形式、PDF形式、EPUB形式で配信
  • インタラクティブな統計指標:高速かつ完全に自動化された方法でOECD.KAPPAから複数のチャネルに管理、配信されるデータの視覚化とテキスト情報
  • UN iLibrary:わずか6か月で構築され、OECD Publishingは800件を超える出版物や12,000章の読み込みを実行済み

導入事例

ALM
American Psychological Association
American Society of Agronomy
Bowker
Broadridge
BSi Group
CABI
Codifyd
Condé Nast
CQ Roll Call
De Gruyter
EBCONT
Elsevier
Fairfax County, Virginia
Federal Aviation Administration
グローバルなNPO
Hannover再保険
Healthcare.gov
HEROLD.at
Informatics Corporation of America
Institute of Engineering and Technology
Institute of Physics
投資銀行
投資銀行(大手1行)
投資銀行(大手5行)
JWG Group
Klopotek
Lagardère Active
M*Modal
Mitchell 1
MVB
National Archives & Records Administration
OECD Publishing
Oxford University Press
Press Association
Princeton Theological Seminary
Reed Business Information
Royal Society of Chemistry
RSuite CMS
Springer
Thieme
Triumph Learning
University of Virginia
Warrior Gateway
Wiley
Yell.com