Institute of Physics

IOP(物理学協会)は、40,000人を超える物理学者と物理学の愛好者の会員で構成された学会であり、物理学の研究、応用、教育を推進しています。IOPの非営利出版部門であるIOP出版局では、独自の科学雑誌を出版しています。また、Webサイトを通じた学術誌、雑誌、コミュニティのWebサイト、会議の議事録など、膨大な量の各種コンテンツの配信も手がけています。

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課題

IOP出版局は、科学出版と配信のグローバルプロバイダとして、利用者から最新のコンテンツにいつでも簡単にアクセスできることが期待されており、このような要求に対応するためにも、コンテンツ配信のさらなる効率化が必要でした。レガシーソリューションは複雑で古く、管理コストもかかり、正確な結果を利用者に迅速に配信できませんでした。OracleとHibernateで構築された8層のスタックでは、雑誌の記事など、非構造化コンテンツの読み込みから配信までに多段階のプロセスが必要でした。

効率を上げるためには、コンテンツに直接アクセスできる必要がありました。これをOracleで実現するには、IOPのチームがデータベース内に新しいフィールドと行をコピーしてコンテンツを表示する必要がありました。このプロセスの場合、別々の場所に複数のバージョンが生成されることが多く、バージョン間の不整合も発生しました。またこの方法では、ソースまで追跡するのに貴重な時間が奪われ、IOPプラットフォームを不可欠な検索ツールとして利用している科学者やその他のユーザーにも直接的な影響を与えてしまいます。

IOP出版局では、ユーザーコミュニティに最適なサービスを提供するために、IOP最大のプラットフォームであるIOPscienceを徹底的に見直す必要がありました。 IOP出版局のチームは、限られた予算内でダウンタイムを発生させずにシステムを移行するように指示されていたため、従来の技術ではシステムを一から再構築することはできないことがわかっていました。MarkLogicはあらゆるデータ、ボリューム、構造に合わせて最適化されているため、最適なソリューションになる可能性を秘めているとチームメンバーは考えました。チームメンバーは5人のJava開発者で構成されていたため、リレーショナルデータベース以外の経験はほとんどありませんでした。 そこで、チームはMarkLogicによる開発方法を独学で学習することにしたのです。

MarkLogicによりIOPのテクノロジースタックがシンプルになったため、システムが高速化し、リレーショナルデータベースとの間で変換作業を行う必要もなくなりました。

Will Funnell氏、IOP出版局、システム開発者

ソリューション

IOPの開発チームは、 OracleからMarkLogicにセクションごとに移行する作業に取り掛かりました。 幸いなことに、MarkLogicの開発者を対象としたトレーニングコンテンツは豊富に用意されています。それはこの移行プロセスには欠かせないものとなりました。

チームメンバーはまずドキュメントに一通り目を通し、小規模な概念実証で実験を積み重ねながら自信を深めていきました。次にMarkLogicのユーザーカンファレンスに参加し、スキーマの変更やシステムの柔軟性の向上が簡単にできることを知りました。チームはMarkLogicの開発者や学生、愛好者向けコミュニティに参加してトレーニングを続けました。サイトには無料のソフトウェア、チュートリアル、スクリーンショット、ビデオ、デモ、ディスカッション、コンテストなども用意されていました。その中でも特に役立ったのは、MarkLogicコミュニティブログでした。このブログでは、経験豊富な開発者の具体的な事例が紹介されています。例えば、IOPのクエリを劇的に高速化するコーディングのベストプラクティス例を紹介したブログ記事などもありました。

開発者はシステムについて習得し、OracleからMarkLogicへのコンテンツの移行を開始しました。 最初に作成したのは記事のランディングページで、目録情報をまとめるだけでした。まずはそこから記事全体を表示する作業に取り掛かりました。現在ではすべての学術誌を1つずつ移行しています。

IOPscienceは科学コンテンツの主要なソースであり、1874年までの450,000件の記事が収録されています。世界中で50,000人を超えるユーザーが利用しており、1日のページリクエスト数は最大100万件に上ります。MarkLogicを導入することで、このようなコンテンツをエンドユーザーに効率的に配信できるようになりました。チームは新しいシステムを独学で習得しましたが、その効果は十分にありました。IOP出版局ではMarkLogicに切り替えることで、コンテンツの迅速な配信とコスト削減を実現しています。また複数のデータベース管理者が不要になったことで、チームメンバーは時間と労力を新たな設計機能の開発に集中できるようになり、IOPscienceのユーザーエクスペリエンスも向上しています。

現在IOPの開発チームは、IOPのすべての学術誌をMarkLogicに移行するプロセスの最中です。移行の完了後はIOPのすべてのコンテンツでMarkLogic検索を導入する計画を検討しています。


まとめ

シンプルなアーキテクチャと革新的なアプローチでビッグデータと非構造化情報を処理するMarkLogicは、Oracleの複雑さや非効率性を解決する費用対効果に優れたシンプルなソリューションです。 IOP出版局の開発チームはXQueryには慣れていませんでしたが、優秀なプログラマーが積極的に率先してMarkLogicの無料のリソースを利用して新しい言語を独学で習得しました。その結果、外部に委託することなく、OracleからMarkLogicへの移行を予算内でスケジュールどおりに完了できました。これによりチームは管理コストを削減できただけでなく、コンテンツの公開までの時間を短縮し、ユーザーエクスペリエンスを向上する新たな機能も開発できるようになりました。

導入事例

ALM
American Psychological Association
American Society of Agronomy
Bowker
Broadridge
BSi Group
CABI
Codifyd
Condé Nast
CQ Roll Call
De Gruyter
EBCONT
Elsevier
Fairfax County, Virginia
Federal Aviation Administration
グローバルなNPO
Hannover再保険
Healthcare.gov
HEROLD.at
Informatics Corporation of America
Institute of Engineering and Technology
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